POP before SMTPとは、正規のユーザー以外がSMTPサーバーを利用して電子メールの送信を行なうことを制限するためのユーザー認証方式の一つ。
電子メールの送受信は、送信にSMTP、受信にPOPを利用するが、POPにユーザーIDとパスワードによるユーザー認証機能があるのに対し、SMTPにはユーザー認証機能が備わっていない。
そのため、スパムメールの送信のためにSMTPサーバーを不正利用(俗に“踏み台”と呼ばれる行為)されるといった問題が発生した。
POP before SMTPでは、まずPOPによるユーザー認証を行なってから、SMTPサーバーの利用許可を与えるという手順を踏むことで、このような不正利用を制限している。